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アジア映画れびゅう(20)「少年、機関車に乗る」
(ご注意)かなりネタばれです。まだ観てなくてストーリーを知りたくない人は、お気をつけください。
また、記憶違いなども多いでしょうが、ご容赦ください。
「少年、機関車に乗る」
(ストーリー)
17才のファルーは、祖母、7歳の弟アザマットと一緒に暮らしている。
ある日、彼は遠く離れたところで暮らしている父親と会うため、弟と二人で機関車に乗った・・・
(あれこれ)
不思議な雰囲気をもった映画。
アザマットは、あだ名が「でぶちん」。土を食べる奇癖があり、よくファルーに叱られている。
密造酒を刑務所の中の囚人に渡す仕事をしているが、看守の警備もきびしく、最近、仕事仲間がよく捕まっている。
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やばい仕事、可愛いが、トロい弟の世話。閉塞感が彼をいらだたせる。
仕事をやめ、ナビという運転手に頼み、弟を連れオンボロ機関車に乗り込む。
触るなと言われているのに、弟は運転の邪魔をする。ファルーは、弟を怒鳴りつけるが、一方で、弟に毒づくナビには「子供のしたことじゃないか!」と激しい剣幕でやり返す。
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機関車は荒原を進む。線路のすぐ脇を馬が走る。線路内にも入ってくる。
行けども行けども荒原だ。日本ではありえない光景。
正式な客車はない。ナビが小遣いかせぎで貨車や運転席の後ろに乗せているようだ。さまざまな出会いと別れ。
かかえきれないほどのポットをさげて乗り込み、別の場所で毛布と交換し、そして去っていく男。 ベールで顔を隠した若い女性と、やや年かさの女性の二人連れが乗り込む。
若い女性は機関車を降りた後、何もない荒原の道をひとり歩く。と、バイクが反対方向からやってくる。次の瞬間、女性はバイクの後ろに乗っている。迎えが来たのか、ナンパされたのか。
もう一人は、ナビと意味ありげに目で会話していた。しばらくすると、機関車は止まり、ナビはファルーに「悪いな。連結部の点検で少し停車する」と告げる。
ファルーは、「何が点検だ」と笑っていたから、二人がこっそり貨車に入るのもお見通しだったのだろう。
谷間のような場所を通っている時、両脇の崖の上から村人が石を投げてくる。運転席のガラスがバシバシ割れる。別に機関車強盗をするわけではないようだが、ただのイタズラにしてはたちが悪い。何なんだ、あれ。
父親の住む町に着いた。二日後、帰りの機関車に乗せてくれとナビに頼んでおいて父の家を訪ねる。
ファルーは、弟を父に預けて自由になりたかったのだ。父はネリーという見知らぬ女性と暮らしていた。父は「お前が面倒をみろ」と言い返す。
アザマットは、「ここはいやだ」と言うが、ファルーは厄介払いをして立ち去る。
土手を駆け上がり、走る機関車に飛び乗るファルー。しばらく走って機関車が止まると、どこかで泣き声がしている。貨車のほろを上げると、意外なことにアザマッドが隠れていた。
また、機関車は兄弟を乗せて走り始めた。どこまでも、どこまでも、果てしない荒原の中を・・・
カラー映画ではない。セピアカラーの画面。全くの白黒や、青っぽい色や、その色調はときおり変化をみせる。
哀調をおびた音楽がいい。
乾燥した中央アジアの風が感じられるような気がする。
これが監督26歳の時の第1作とのこと。ゆったりとした気分でご覧ください。
(おまけ)
タジキスタンと言われて場所がわかるだろうか。私はわからない。
アフガニスタンの北側にあるのだ。で、アフガニスタンというのはパキスタンの北側にある。パキスタンはインドの西。(あくまでイメージ)
なお、カザフスタンとかウズベキスタンなどの「スタン」というのは、Stateと同じ意味のトルコ語に由来するそうだ。
国の広さは、日本の4割ほど。かなり貧しい国らしい。
以上は、外務省のHPなどで調べたのだが、少し気になることが。タジキスタンはカザフスタンなどと同じく欧州に分類されていた。(なお、アフガニスタンは中東。パキスタンはアジア)
アジア映画に入れてて、ええんやろか。
(資料)
1991年タジキスタン作品
監督:バフティヤル・フドイナザーロフ
主演:チムール・トウルスーノフ、フィルズ・サブザリエフ
原題:BRATAN
★★★☆
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