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仏画(15)平成17年度美術史ゼミナール 番外編「掛軸の仕舞い方」

1 はじめに

 先生からは、仏教絵画の知識だけでなく、掛軸の仕舞い方や掛け方なども教えていただいている。

 ひょっとすると聞き違いとかもあるかもしれないが、その辺をご紹介したい。間違ってたらご指摘ください。


2 本日のテーマ

 左図のような掛軸が掛かっていると想定します。

 上で掛かった状態のまま、下部の軸の両側(左図 矢印)を手で持って、巻き上げていきます。

 左右均等にならねばいけないので、片寄ってしまったら、少し戻したりしながら調整します。

 画面に頭髪の整髪料などがつかないよう注意しましょう。

 なお、掛軸を扱う時は、腕時計や指輪を外すのが基本です。


 

 画面を覆い尽くすくらいまで巻き上げていきます。

 なお、掛軸を巻き始める際には、矢筈を、利き腕の側に立てかけておきましょう。

 巻いてしまってから慌てるのはカッコ悪いです。

 

 

 画面が隠れるくらいまで巻き上げると、左手で軸の中心あたりをつかみます。

 左図は、いわゆる「順手」でつかんだ場合。

 右手で矢筈をつかみ、その先で釘などに引っ掛かっている「掛け緒」(吊り下げ用の紐)を持ち上げて外します。


 順手でつかんだ場合は、そのまま、前方へ押し出すようにして下へ垂らします。軸と矢筈(掛け緒)との距離を保って、だらりと垂れないように気をつけましょう。
 そして、矢筈を置き、軸の両端に手を持ち替えて、巻上げを続けます。

 
巻上げが終わるまでに、風帯(掛軸上部の軸=八双から垂れているフンドシのような部分)は両側に折り込みます。

 なお、場所が狭い時は、左図のように「逆手」で軸を持ちましょう。

 そして、その場合は、外した後、横を向いて、掛軸を体の左側、矢筈を体の右側に持って、横方向に回しましょう。


 さて、掛軸を吊り下げる「掛け緒」には、巻き込んで収めるための「巻き緒」が附属しています。

 掛ける時には邪魔になるので、「巻き緒」は、「掛け緒」の端の方へずらしておきますが、収める時には中央に戻しておきます。

 巻き緒を巻く方向は、掛軸本体がばらけないようにしなければならないので、掛軸本体を巻き上げたのと反対方向に紐(掛け緒)を巻き込んでいきます。

 



 巻き緒は、たいてい「真田紐」というのでしょうか、平うち麺というか「きしめん」のような形をしていることが多いです。

 間が空かないよう、また、重なり合わないよう巻き上げていきます。 


 単純化すると、こんな感じになっていきます。


 巻き終えたら、端の部分は残したまま、途中の部分を折り込んでいきます。

 ですから、あまり余裕がないほど巻き上げてしまうと、少し戻したりしなければなりません。


 



 
 上図のように、紐の端は残したまま、途中を折り込んでいきます。肝心なところだと思うので、実写写真もつけておきます。

 そして、折り曲げた蝶々の先を、反対側の掛け緒の所に挟みます。

 右端に残った紐の端を持って、引っ張るとすっ!とほどけるかどうかがポイントです。



 さて、仕舞い方がこれですので、「掛け方」は、これを逆順で行なってください。 


 

 それでは、皆さんごきげんよう♪